元警察官で霊媒師を名乗る謎の男Kは、月刊誌への取材をきっかけに、とある青年の行動を透視することになるのだが、その青年がまさか自分の前世であることを知るはずもなく、どんどん旅を続けていく。そんななか、伊勢市内の夫婦岩の境内で社務所のふすまについた黒色の手形の正体をつきとめ、巫女との会話を通じ、その手形が水子の仕業であることを推理する。一方、主人公の江波信夫はかつて100万ドルの夜景スポットの異名をもつ北海道南端の都市に住み、この町の裏夜景に心を奪われた経験を持つ。父からの電報で祖母の死を知った彼は、真夜中の空港から突如歩き始めたが、次第に方向感覚を失い北海道の樹海に迷い込んだ。もうだめかと思った瞬間、かつて鉄オタ時代に親しんだ寝台急行列車「はまなす」の幻を見る。夢うつつの中、彼は駅のホームで出会った謎の女性に促され、列車に乗り込んだ。彼は無事生還することができるのだろうか。
